
高断熱住宅の本来の姿を伝える住宅書籍
新住協の全国統括事務局長として25年のキャリアを持つ著者が実際に高断熱住宅を建てた方を訪ねて取材した内容がまとめられています。
東京や名古屋、青森、広島など各地の高断熱住宅20件を取材
日本狭しといえども南北に長い日本は地域によって暑さ寒さが異なります。関東圏、関西圏はもちろん北は青森県、岩手県、山形県、福島県、南は広島県へも取材へ行き20件のお宅を紹介しています。実際に建てた高断熱住宅を見るだけではなく住み心地や建てる前と後で暮らしの変化、ご家族の感想なども交えて、高断熱住宅とはどんな家なのかがわかりやすく紹介されています。
家づくりで忘れてはいけないのが「住み心地」
家を建てる時、ついつい間取りやインテリア、デザインばかりに注目してしまいがちですが、
わすれてはいけないのが住み心地。
家づくりの一歩は見えない部分をどうするか
壁や天井、床の断熱材など目には見えない部分をどうするかで、冬暖かく、夏涼しい住まいが完成します。
この「家」にしてよかった。は、住宅の実例に加えて、その家を建てるきっかけ、経緯が書かれていて、家を建てる時の参考になる実話が詰まっている省エネ住宅の本です。
省エネ住宅を建てるまでの経緯を分析すると50%が「積極願望」
この「家」にしてよかった。vol1では、20件のお宅を取材して、省エネ住宅を建てるまでの経緯について4つのパターンに分かれると分析しています。
- A「偶発結果」 工務店が省エネ住宅にしてくれた
- B「過酷体験」 それまで住んでいた家がひどかったので新しい家は絶対に快適な家にしたかった
- C「積極願望」 家づくりの勉強をしているうちに高断熱住宅を建てたいと思うようになった
- D「消極志望」 工務店の薦めに従った結果省エネ住宅になった
1割の方はAの「偶発結果」で、Bは2割、Cが5割、Dが2割。Cの「積極願望」が半分を占める結果になっています。
みなさんの家づくりは住宅についてしっかり勉強していくと結果的に「住み心地」を重視するのかもしれません。
日々進化している省エネ住宅
省エネ住宅の進化は日進月歩、今も新しい素材や技術が生まれているので、まずはどんな素材があり、どのような性能なのかを知ることから始めるのは良い家を建てる際の成功のポイントと言って良いかもしれません。
Q1.0住宅(キューワン住宅)やQPEX(キューペックス)について解説
この本には、Q1.0住宅(キューワン住宅)やQPEX(キューペックス)についても分かりやすく簡潔に解説されています。
年間でかかる灯油代や電気代の事や旧住宅と新住宅の電力比較など数値でもわかりやすく公開しているので、省エネ住宅とはどの程度省エネなのかもリアルに知ることができます。
書籍基本情報
発売日 | : | 2018年02月 |
著者 | : | 会澤健二 |
出版社 | : | 市ヶ谷出版 |
ページ数 | : | 207p |
価格 | : | 990円(税込) |
購入 | : | Amazon |